26歳、高卒、職歴なし

口だけは達者な26歳の、前を向いて生きていく記録

トランジットインタイランド - インド放浪#1

andymoriのライブ映像をYouTubeで見ながら記事を書き始めた。

 

インドに焦がれを抱いたのはいつからだったか。よく覚えていないけれど国内をヒッチで回った後から漠然と、次は海外かな、行くならインドかな…くらいには考えていた。

 

ずっと部屋の本棚で飾りになっていた印度放浪を開いてみて、冒頭を少し読んで、僕も筆者と同様に準備することをやめた。

 

2018年10月、派遣会社の一個下の上司に、12月から一ヶ月休ませてくれと頭を下げた。少ししてから航空券を買った。安さと待機時間の少なさから成田〜バンコク(タイ)〜ブバネーシュヴァル(インド)の便にした。ビザは面倒なので取得しなかった。本を開く前に(現地の空港でビザを取得する)アライバルビザという存在をなんとなく知っていたから。

 

12月初旬の朝、妹に見送られて家を出た。バックパックにトラベルギターを括り付けて成田に向かった。視線が痛かった。

 

成田空港に着いて航空会社のチェックインカウンターに向かった。カウンターには日本人のスタッフ。チケットとパスポートを出せと言われる。

「お客様、ビザはどちらですか?」

「アライバルビザを取得しようかと…。」

「この空港(ブバネーシュヴァル)ではアライバルビザは発行できません。6つの主要都市の空港でないと…。」

なんとかなるっしょ精神で本当に何も調べずに来たら、日本すら出られないかもしれない事態になった。

「じゃあとりあえずタイまで飛ぶことって可能ですか?」

「ではこの場でタイ〜インドのチケットと帰りのチケットも提示してください。」

要約するとこんな感じだった。空港の職員たちは半ば呆れていた。

仕方なく、コルカタというインドの第二の都市行きのチケット、帰りのインド〜バンコクのチケットを購入してなんとか発券でき、うだるような蒸し暑さのバンコクに辿り着いた。

 

チケットの値段の都合上二日間タイで過ごすことにした。以前大学の仲の良い同期たちと来たことがあったので慣れたものだった。一週間用のsimカードを購入して宿を予約して、拙い英語を駆使してバスと電車で宿に着いた。昼過ぎのバンコクに繰り出して屋台でパッタイとチャンを頂いた。

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夜になり、風俗街の一本横の通りのバーのような店で飲み直すことにした。通り沿いに背の高い丸テーブルとイスがいくつか置いてあり、PCをスピーカーにつないでhiphopがかかっていた。女将に好きな音楽を流していいよと言われ、『禁断の惑星』を流した。周りの客たちは目の前の女に夢中で聞いちゃいなかった。僕も僕で、そこで出会った女性を1,500バーツで宿に連れ帰った。良くなかった。

 

翌日、バンコク市内を流れる川を走る、船のバスに乗ってみた。アイスをかじりながらフラフラ歩いた。屋台のパッタイはやはりうまかった。カオサン通りには白や黒や黄色の猿たちが群れていた。

 

退屈だった。明日への不安と高揚があった。

 

翌日の早朝、コルカタ行きの便に乗った。

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