耽ける
派遣社員生活も板について参りました。
しかしそのサラリーを受け取るのは今月末なので火の車が予想されます。
私が敬愛する麻雀プロ、多井隆晴氏がこんなようなことを言っておりました。
「サラリーマンの平均年収は400万だか500万だか知らないけど、日本という国でちゃんと頑張ればどんな業種でも年収300万円くらいの収入は得られるので。好きなことをやって300万もらうか、好きでもないことで平均年収もらうかはご自分で決めたほうがいいんだけど、好きなことを仕事にするって本当に幸せなことなんで。僕はいまでこそ成功したといえるけど、そうなる前から幸せだった。」
自然と笑顔になりました。本当のプロは、全ての人に夢を見させてくれる。
野球選手がテンプレみたいに、被災地の子供達に夢と希望を、なんて言ってるのをバカにしてた節がありましたが反省しました。
さらに興味深かったのは、
「基本的に、“努力”と思っちゃうとダメなんだよね。好きなことをやることを努力って言わないんだよね。僕らはこれが仕事で専門家なわけですよ。例えばサラリーマンの人が9時に出社して6時に帰ることを努力って言わないんですよ。そこは当たり前のように仕事をして、そこから先寝る時間を惜しんでやったことが努力なんですよね。僕も麻雀に関して一日8時間20何年やってきたけど、それは“努力”というまでにはいってないかもしれないんだよね。好きなことやってるだけなんですよ。」
決して驕るわけではないですが、僕もこの春に似たようなことを思ったわけです。
そもそもギターを生業にしようと思うなら、1日8時間も弾けないんじゃあお話にならないな、と。
サラリーマンが一日8時間働くように、僕もギターの時間を8時間作ろう、そのために労働は6時間に抑えて、とか、、実際は全くと言っていいほど1日8時間は達成できてないのですが…。あ、これであってたんだ!俺間違ってなかったんだ、と嬉しくなりました。同時に、それを20年続けてやっと多井隆晴氏のようなプロ中のプロになれるのだなと。
昨日今日の僕はというと、久々に熱中できるフレーズに出会って時間を忘れるほど弾きたくったのでした。やっぱり楽しい。それが全てです。ステージに上がりたい。何百人何千人何万人の前でやってみたい。それだけで生きていける気がします。
さあ、あなたは何を思い描きますか。
どんな未来にドキドキしてますか!
Don't Dream It's Over
基本的にバンドやってるやつなんていうのは承認欲求の塊ですからね。
今日はお休みだったのでギターを弾く映像を撮ってSNSにあげまくりました。
名前伏せてるような感じだったけどもういいやw
でも一応、ごきげんようAyiesです。
大好きなギタリストMateus Asato氏の動画をコピーしました。
なんというかシンプルにブスすぎるので次回はアングルにこだわろうと思います。()
話は戻って、バンドマンなんて承認欲求の塊なのです。
最近はバンドも組めてないしスタジオに入ったりも全然していない、家でイヤホンでギターを弾く毎日で少し腐りそうでした。
朝思い立ってよし動画作ってあげたろうと思ったはいいもののでかい音で弾くわけにもいかないしPCにはめっぽう弱いしで悪戦苦闘の末出来上がりました。
(細かい話をすると、今まではアンプでデカい音で弾いてiPhoneのカメラで撮るというなんともアナログな間抜けな手法でしたが今回は全く使いこなせていないMac Book Airに頑張ってもらいました。
Photo Boothで映像撮りながらGarege BandにZoomのG3をインターフェースがわりに同時に録音してiMovieで二つをくっ付けるという、全てデフォで入っている無料アプリのみを使った非課金の鏡です。もっといい方法あるんだろうな…)
顔面というか映像はさておき、音はいい感じに取れてるんじゃないでしょうか。
ただ細かいところがほんと下っっっっっ手くそだな〜(泣)。
こんなコピーなんかあげてなにがバンドマンじゃ、という感じだけれども、こうやって何かしら出すってやっぱり大事ですね。
上手くなってからあげようなんて考えずに、がむしゃらにやって行きたいものです。
せっかく誰でも配信できるんだから。
下手くそですが上手くなっていくので見守ってくださいな。
ゴルトムントになりたい
思い立って読書してみるとほぼ毎回マジでいいことしかないのにどうして体系的に読書する習慣が身につかないんすかね。ヘルマン・ヘッセの「知と愛」という素晴らしい本に出会いました、どうもayiesです。
大層感動して他の作品も調べてみようかなあととあるブログか何かのヘッセの書籍おすすめランキングみたいな奴を覗いたら、「知と愛」が11位、個人的には微妙だった「クヌルプ」が10位と、このブログほんとに信用していいんか!というのとヘッセを語るにはあまりに知らなすぎる、「知と愛」を超える本が上に10個もあんの?やばくない??という感じでした。そして彼が、中学の教科書に載っているヤママユガの標本を手に取ったらバラバラになっちゃって参ったなあみたいな話、「少年の日の思い出」の作者であることも知りました。懐かしい。
でも無知なりに素直に、「知と愛」、芸術を志す人は絶対読んだ方がいいと思う。
知と愛、思索と芸術、神父と芸術家の美しい美しい話です。
あちーなーと言って歩く今日の僕は上下ユニクロにコンバースを履いていて、うわ中学生みたいな格好しとるな俺、などと思いました。
うだるような暑い夏はまだまだ続きそうですね。
グッドミュージックをかけて難しそうな本をカッコつけて読みましょう。
ナツノムジナのライブ映像を観ながら、ビールでも飲みましょう。
それは‘‘雑音’’ではない
7/22、この日は僕の東京での最初の、記念すべき日でした。
夕方までは、KOZOBUTU RECORDSというノイズ系のレーベルのイベントに足を運んできました。音楽の一ジャンルとしてのノイズにあまり馴染みがなかった僕ですが、かなり楽しめました。楽器、機材も見たことないものばかりで、制限時間ぶっ続けの一本勝負、なんて自由な音楽なんだ、と。でもやはり僕が好きなのはギターだな、と思いました。
僕の敬愛するケンゴマツモトも同イベントに出ていましたが、個人的にはEXTRUDERSのギタリスト岡田了氏が凄かった…。僕のふざけた耳にはノイズではなくロックにしか聞こえませんでした(笑)。
イベントは演者は変わらず13時〜と17時〜の2部構成で、前半だけ見て抜けてきました。
近くのコンビニに寄ろうと歩いていると、前から僕の敬愛するあの人が歩いてきました。思わず話しかけ、握手してもらい、音楽頑張れよと肩パンをいただきました(?)。そして電子タバコをみて「だせえなあ!」と言われました。少々傷つきました。コンビニでタバコとライターを買いました。それが一番だせえな。
夜からは、高校一年生の頃僕より出席番号が1つ若くて席が前後で学年一ギターが上手くて僕がエレキギターを買う直接のきっかけになった友達が、下北沢でライブするとのことで行ってきました。
カッコよくて真っ直ぐで輝いていて、嬉しくて悔しくて。
打ち上げで誰よりも飲んで友達の顔に泥を塗りまくった僕でした。
続けること、これがなによりも重要なのに本当に難しいことと思います。
彼がずっと続けてきてこうして機会を得ていいライブをした、それが本当に素晴らしいし尊敬します。
「僕は忘れやすい。
だからいつも思い出す。」
特別な人を想ったり、素晴らしい作品・景色を目にしたりして、やっと思い出します。
その度に決意をして踏ん張り続ける、情け無いですが、これでいい気もします。
この曲は3.11を受けて書かれているので、上の一文の意味は全く違うでしょうが、僕の好きなフレーズです。出し手と受け手で全く違う意味を持つ、これもまた一興であります。
MILK FEVER
ごきげんよう、Ayiesです。この名前ダサいので早くいい名前を思いつきたいです。
本日はklan aileenを見に新代田Feverまで行って来ましたよ。
最近アルバムもリリースしてかなりホットなバンドですが、僕がその名前を知ったのはTHE NOVEMBERS(以下、ノベンバ)の自主企画かなんかに出てたらしいというのを2年ほど前にTwitterかなんかで見た時でした。
少し話は逸れますが、個人的にノベンバのギタリスト、ケンゴマツモトという方が非常に好きでございまして、というのもあのお方は僕の大好きなバンドのギタリストであり、Twitter等で簡単に追えるという意味で“僕の周りにいる常にアンテナを張っている人”であり、自身の影響力を理解し若手を漁っては対バンに呼んでいる真のロケンローラーなのではと、そしてシンプルに見た目がカッコいい。
ノベンバのメンバーは皆芸大出身というのをどっかで見た気がするんですが(間違ってたらごめんなさい)、特にボーカル小林さんとギターのケンゴマツモトは頻繁に音楽に限らず映画や書籍についてもよく紹介していて、僕もよくその影響で作品に触れたりします。
インディーズバンドとしては名実ともに十分にベテランと言える彼らの挙動はもはや自身のためだけではなく、日本のロックシーンのために、という思いすらあるのだろうと感じます。
陽の目は当たってないけど間違いなくいい音楽家、作家に対して積極的にアプローチしてどんどん巻き込んで、本当にいいものがちゃんと評価されてお金になること、それを意図している。
実際に僕の先輩もケンゴさんの目にとまりあれよあれよと遠くに行っちゃいました(笑)。
現に僕が今日このライブに行ったのもノベンバが発信していなければなかったことと思います。
肝心のライブはというと、大名曲「Nightseeing」も聞けたし(最高すぎた)新譜「MILK」の個人的ベスト3「脱獄」「心配性」(イントロからドチャクソかっこよかった)「Maturbation」(アンコールで死んだ)、まさかの「元旦」も演りました。
MCはほとんどなく約1.5時間ほぼぶっ通しでしたがあっという間、気がつけば物販に並んでTシャツを購入していました。
日本のヒットチャートを見ていると目を覆いたくなりますが、まだまだロックは生きていました。
帰りの電車は一時間近くあったにも関わらず、一切音楽は聞きませんでした。
いいものを見た時にだけ訪れる、今はもう何も聞きたくない、という状態。
カタルシスの反動、とでもいいましょうか。
そして同時に俺もあの舞台に上がるんだ、と強く誓うのでした。
夢までの距離なんて誰にもわからない、ましてやまだバンドすら組めていない僕ですが。
一歩一歩、一つ一つ、積み上げていこう、そう思える、とてもいい日でした。
歩き出し続けよう。積み上げ続けよう。続け続けようぜ(ゲシュタルト崩壊)。
流れ廃れに光れ
数年前に、木下晋(すすむ)氏の作品展を美術館に見に行ったのをふと思い出しました。
元々は油絵画家でしたが、濃淡の異なる十数本もの鉛筆を使ったモノクロの鉛筆画で有名な方です。
『ハルばあちゃんの手』という絵本の挿絵も書いており、実際の絵本をそのままめちゃめちゃでかく拡大したかのような、飾られた絵画の横に絵本のストーリーも一緒に書いた展示は、その迫力に圧倒され(ていうか多分いい話すぎただけ)連れと二人で美術館内で号泣した記憶があります。
また見に行きたい。突拍子もなく、ただ思い出したので書きました(笑)。まずは絵本見てみてください、お近くの図書館とかで...。軽く調べたらこのサイトに辿り着いたので貼っておきます。
話はガラッと変わりまして、紹介とかしてみっかな。
Audiotreeという、これどうやらレーベルみたいですね、YouTubeに公式アカウントがありまして、元々はchonのライブ映像で知りましたが、数日前に上がっていたtricotのライブ配信の映像を見てなんだかグッときてしまいました。ナメてたわトリコ。フルだと30分近くあるので、なげえよwという方は18:50~の最後の曲だけでも。
www.youtube.comありがとうございましたああああ!!からのこの感じ、ヘッドフォンも放り出して楽しそうなこの感じ、うわバンドしてえと思いますね!
合わせてAudiotreeも要チェックです。個人的にはKEXP的な、ネット上で音楽を漁るのにめちゃ最高な気がしてます。
それともう一つ、lute。コレも個人的には上記の二つの日本版みたいな勝手なイメージがあります。こちらのYouTubeも結構いい感じです。
他にもこういうサイトや企業なんかがあれば是非教えてください!
誰しもが簡単に制作・発信できてどんどん流れ廃れていく時代だからこそ、常にアンテナは張っていたいし素晴らしいものにはきちんとお金とリスペクトを払いたい。そう思うAyiesでございました。
ありがたいことに僕の周りには何人か、僕よりもっとストイックな人がいるので、時々おすすめを聞いたりします。それは音楽だったり映画だったり小説だったり、YouTubeの動画だったり、情熱を持った人の言葉だったり。
このブログもまた、誰かのそういう存在になれたらなあ、つんぽ。
発酵
秋田県は横手市十文字。友人の働くゲストハウスに遊びに行ってきました。
camosiba(カモシバ)というのは醸し場、醸す場所という意味だそうです。
かつてはお茶屋さんだったという蔵を改装しお昼はカフェ(〜7/15?)、夜はバー営業。ゲストハウスは素泊まりですが破格で宿泊できます。
昔ながらの古い蔵にお洒落な内装。「醸す」というのは「(雰囲気などを)醸し出す」の使い方の他に、「(酒、醤油などを)醸造する」という意味があるようで、なんともおばあちゃんのぬか漬けに今年の胡瓜を漬けたような、そんな風情がございます。(は?w)
冗談はさておき、オーナーさんの半端ないこだわりを随所に感じました。外観からHPまでまじでめっちゃかっこいいです。
そんなんできひんやん、普通。
十文字という町自体もとても雰囲気が良く、十文字ラーメンという透き通るあっさりした醤油ラーメンも、旧友との再会でアルコールの分解に酷使された五臓六腑に染み渡る最高のお味。
秋田に寄った際は是非チェックして見てください!
少し、再会した友人の話をします。
彼は僕がヒッチハイクで旅をしたのに触発され、脱サラしてヒッチハイクで日本一周を成し遂げたとんでもねえ奴でございまして、当時沖縄に住んでいた僕の家にも一ヶ月以上寄って行きました。
幼稚園からの馴染みですが仲が良くなったのは高校の時で、なんちゃって進学校で腐っていた僕と治安悪めの工業高校で浮いていた彼は何がきっかけだったか頻繁に遊ぶようになり、彼のお姉さんに恋仲♂なのかと疑われたほどでした。
そんな彼とはよく連絡を取り合い、お互いの夢の話なんぞをします。
今回会ってきて、より自分の夢の実現に歩みを進めている彼を見て、僕も負けてられないな、なんて思うわけであります。
続けられる環境を作ること。
これがかなり重要なんだと思います。
僕や彼は奨学金の返済やらに追われていない分有利な立場なんでしょうが。
誰しも生まれは選べなくとも育ち方は選べると思うので。
人間50年の折り返し、まだ半分だぜ!というスタンスで成長して行きたい、そんなポンコツフリーターAyiesがお送りしました。