26歳、高卒、職歴なし

口だけは達者な26歳の、前を向いて生きていく記録

秋雨、ジェノベーゼ、エド、乾杯。

中村文則は通り雨みたいに、すごい速さでぼくの中をびちゃびちゃにしてから通過していった。雨が降った直後の澄んだ空気が好きだ。いつもより街並みの輪郭がはっきりしてる気がする。バッドエンドなのに、救いがないのに、悲しくないのは、中村文則の持つ力が雨のそれと近しいからだと思う。

 

何を言ってるんですかね、ごきげんよう

 

ここ一週間で何度か雨が降って、急に冷え込んできた。秋は気がついたらすぐそこにいるからビビるよな。相も変わらずスーツに袖を通して死んだような顔で家を出て死んだような顔で帰ってくるのはもううんざりだけれど、何度も心を乱されて歩みも乱れたけれど、やはり俺はこうしたくて、そのためにはこうするべきだ、と。こうして何度も決意し直していくんでしょう。

 

ランチでも、と約束してTinder経由で会ってみた大学5年生の女の子は、こりゃあランチだけだわ、といった感じだった。ただ、久しぶりに食べたまともなジェノベーゼがすごく美味かった。幸せとは、こういうものかもしれない。違うか。

 

新宿という町は未だ怖い。そこら中から悪臭がするし、キャッチとサラリーマンが取っ組み合いをしてたり、醜いロンリーウルフが今晩の獲物を捕まえるのに必死だったり。ああいう奴らって何歳くらいなんだろう??俺より若いのかな?、とか思っている。あー怖い怖いと思って家に帰ってエド・スタフォードのサバイバル生活を見ていると可笑しくてしょうがない。というかエドの動画と比べると大体のことがくだらないんだけれど。

 

人は25になったら、なにかを決められるんだろうか。30になったら、なにかわかるんだろうか。35になったらやっと、やり直そうと決意するんだろうか。僕はどれくらい出来上がったんだろうか?人格というのは不可逆的に育ち続けるもので、育ったが故に朽ちる部分があるのか。

そんなこと考えてもしょうもない。

今を大事に行きましょう。

ああ、なんだか腹が痛えな。

駅でウンコしてバイト行ってきます。

 

 

などと書いていたのも実は一週間ほど前です。

最近は沈みがちでありますが、生きております。

生活の糧はいつだって同じ。

でも時々、酒で壊せる限り壊し尽くしたので僕にはもうマトモな脳細胞は残ってないんじゃないかと思ったりします。

値上げに伴って、まずいゴールデンバットを吸いながら、今日も同志達に乾杯だぜ、とか都合良く、孤独に酒を煽ります。